Minecraftで学ぶJavaプログラミング入門 #1: 開発環境の準備
※この講座は、以下のバージョンを想定しています。
Minecraft JavaEdition (1.13.x-)1.16.x
Minecraft Forge 34.1.0 (for 1.16.3)
1. はじめに
お久しぶりです。元々はYouTube上で動画にでもしようかと思っていたのですが、個人的に撮影する時間があんまり取れなさそうだったので、とりあえず文字ベースでやってみようかと思います。よろしくお願いします。
想定している読者は、(PCの)Minecraftをプレイしたことがあって(これが大事)、プログラミングはやったことないけど興味がある*1とか、ゲーム開発楽しそうだけど敷居が高くてあんまりできてないとか、そういう人たちです。
1からゲームを作るのとはまた違いますが、なんとなくゲームプログラミングの楽しさが伝わるといいなと思います。書いてる人がそもそもプログラミング素人なので、そんな高度なことはしません。というより、できません。気軽に読んでもらってOKです!あとはパソコンの基本的な操作とかができれば可。
この講座の目的は、MinecraftのModを自分の手で作りながら、Javaの基礎に触れることです。プログラミングをしなくてもModが作れるツールみたいなのもあった気がしますが、やっぱり自由度は格段に違いますし、何よりコードを書いてると頭がよくなった気分になれて楽しい!!!!ので、ここでは自分でコーディングします。
以下、目次です。
2. Java(JDK)をインストールする
さて、早速始めていきましょう。
Minecraftというゲームは、上でも少し話した通り、Javaという言語で書かれています。なので、基本そのModもJavaを用いて作ることになります*2。
Minecraftというゲームは便利にできていて、ただプレイするだけならランチャーが勝手にJavaの実行環境(JRE)を用意してくれます。つまり、パソコンにわざわざJavaをインストールする、ということをせずに遊べてしまうわけです。
ただこの実行環境というのはランチャー内で使うだけの専用のものになっていて、「Javaでプログラミングしたい!」となったときは別途準備する必要があります。
(既にJDKを使ったことがある人はこの項は飛ばして構いません)
ここで登場するのが、JDK改めJava Development Kitです。
これは、Javaでプログラミングをするために必要な道具が一式そろった開発キットです。Mod開発をしていくにはこれがないと始まりせんので、準備しましょう。
本講座ではAmazonさんのAmazon Corretto 8を使うことにします。
上のページからAmazon Corretto 8をダウンロードして、インストールしてください。
ボタンを押すとダウンロードURLがずらっと出てくるので、お使いのプラットフォームに合わせたものをダウンロードしましょう。
Windowsの場合は、インストーラー形式(.msi)のものが一番簡単だと思います。
2. 統合開発環境(IDE)を用意する
さて、プログラミングに欠かせないものと言えば、便利なエディタです。ここでは、Minecraft Forgeも標準でサポートしている、Eclipseというエディタを使います。
Google等で「Eclipse」と検索すると以下のサイトがトップに出てくると思います。
サイトトップのページから「Eclipse 2020」を選択します。
移ったページで、Javaの欄のFull Editionから同様にお使いのプラットフォームのEclipseをダウンロードします。
サイズが大きいので、気長に待ちましょう。
(あれ、JDK自分で用意する必要なかったな……?)
ダウンロードが終わったら、インストールする必要はないソフトなので解凍して分かりやすい場所に置いておいてください。
3. Minecraft Forgeのセットアップ
ここからは、MinecraftのMod開発特有の準備です。
今回はMinecraft Forgeを使ってModを作るので、この下準備をします。
Google等で「Minecraft Forge」で検索すると公式サイトがヒットします。
現在(2020/11/08)はトップにMinecraft 1.16.3用のものが表示されていますが、そうでなければ左のメニューから1.16.3を選択してください。また、異なるバージョンのModが作りたい場合には同様に左メニューからModを作りたいバージョンを選びます。
(この講座で扱うバージョンでない場合、Modの書き方が大きく異る場合があるのでそれぞれのバージョンの講座を参照してください)
バージョンを選択したら、Recommended(推奨版、安定版)の方のMdkをダウンロードします。
別にLatest(最新版)でもいいのですが、Recommendedがある場合はこちらを選んでおいた方が無難です。Forgeに滅多にバグは見ないのですが*3、念の為。
これもダウンロードが済んだら解凍して分かりやすい場所に置いてください。
解凍する場所ですが、パスに2バイト文字が含まれない場所が望ましいです。
次に、これをこれから使うためのセットアップをします。
「gradlew」等があるトップの階層に、バッチファイルを作成します(Windowsの場合)。
そしてこのバッチファイルの中身に、「gradlew genEclipseRuns」と書いて起動します。
これも時間がかかりますので、お茶でも飲みながら気長に待ちます。
特にエラー等吐いてなければ問題ないです。
最後に緑文字が出てプロンプトが閉じたら準備完了です!お疲れさまでした。
ディレクトリ内に色々ファイルが増えていると思います。
4. 次回予告
今回でMod開発を始めるための準備が整いました!
次回は実際に、無機能なアイテムをゲームに追加してみたいと思います。
今回はまだコーディングする場面がありませんでしたが、次回からは逆にほぼずっとコーディングです、お楽しみに。